そう 思える瞬間がある

2人が ひとつになっている時。

おしゃべりをしたり
食事をしたり
ドライブしたり

そんな時間も とても楽しく 幸せだ
このまま 
時が止まってくれたらいいのに って。

だけど、やっぱり 違う
自分の隣にいる人は
ちょっと お借りしているだけ 
そう、以前 すぐ近くまで行った
あの  家  から、少しの間
お借りしてるだけ

時間がくれば
また あかりの灯ったあの 家 に 
吸い込まれるように
帰っていく人だから。

でも
彼に抱かれ 彼が私の身体の中にいる
その時だけは
あの家の ご主人でもなく
父親や祖父でもない
自分だけのもの。。だと 思ってしまう

いつからだろう
そんなふうに 思うようになったのは

他人の身体の一部分が
私の身体の中に 入っているのに
少しの違和感も感じない

この時 この瞬間だけは
他の 誰のものでもない

自分だけのもの

彼を 好きになって よかった と
思える瞬間でもある。